野間秀樹著「韓国語をいかに学ぶか‐日本語話者のために‐」

韓国語に関する本の感想です。野間秀樹先生の著書、「韓国語をいかに学ぶか (平凡社新書)」です。勉強を初めて間もない頃に読みました。ちょっと難しかったです。特に、「語基式」というものを理解していなかった私は、語基の説明で混乱しました…。

でも、割とグイグイ読み進めることができて、1日で読み終わりました。文章が固いです。論文調の文章で、慣れていないととっつきにくい人もいるかもしれません。

はい、今、「文章が固い」と書きました。「固い文章です」と書きませんでしたね、私。なぜって?この部分についての分析が野間先生のこの本で触れられているんですよ。

P192 表現様相に注目せよ―日本語の名詞志向構造と韓国語の動詞志向構造

「なんのこっちゃ?」ですよね^^;。例えばですが、日本語では「いい天気だ」と、名詞を核に据えるのに対し、韓国語では「날씨 좋다(天気がいい)」と、動詞などの用言を述語にした文章を好む…というようなことが書かれています。引用すると長いので要約しました。

日本語と韓国語は構造が似ているとよく言われますが、こんなふうにちょっと違いがあると知って、すごく面白い!と思いました。つまり、上の「文章が固いです」は、わざと韓国語風の語順で書きました。この部分を読んでから意識していたら、ドラマなどで出てきますね。例えば…

성격이 참 이상하네. (「태양의 여자 제9회」) 

というセリフ(「太陽の女」第9話;ドヨンのセリフより)を聞いて、ピント来ました。「野間先生の本のあれだーーー!!」と脳からドーパミン放出。直訳だと「性格が本当に変なのね」になりますね。これでもおかしくないのですが、日本語字幕は「おかしな性格」になっています。名詞が述語の訳になっていました!

他にも、「はい」という意味の「네」が「デ」に聞こえる理由や”優れた学習書について”など、個人的にはためになることが書いてありました。また、何度も読み返したのは「あとがき」です。最近は、スカイプレッスンを時々受けていますが、この本を読んでいた頃は完全独学。淋しくなることがありました。そんな時に読んだ一節。

たった独りで言語を学ぶのは哀しみである。(中略)少しずつ得ることの一方で、わからないことが累積する。(中略)学べない苛立ちよりも、学んだことが正しいのかどうかさえ知りえないという、果てしない茫漠感が襲う、孤独のことである。(以下略)

分かる分かる!ってなりました。「これでいいのかなあ?」「私大丈夫なのかなあ?」と心配しながら独学していたので・・・。でも、野間先生のように学習者に向けて本を書いてくれているという事実があることを知って、勇気づけられた気がしました。

まだ読んでおられない方、気分転換や勉強の息抜きに、読んでみてはいかがでしょうか?

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